サッカニー ファストウィッチ6 最初の印象 シューズ考察4

日本ではほとんど浸透していないと思いますが、海外のラン関係のブログなどを読んでいるせいか、私はサッカニー(Saucony)の靴を結構使っています。キンバラ3は結構履きましたし、ソールが薄手のレーシュングシューズA5は靴のローテーションの中には欠かさず入ります。ヴィラータも悪くない靴だと思うのですが、残念なことにアッパーの幅が狭いせいか、私の足より少しサイズを大きめのものにしないとうまく履けない。すると走っていると違和感を感じるのでほとんど使わなくなってしまいました。

一般論を言えば、シューズについてこのようにブログで書くのは難しいですね。個々のランナーがどのような靴を求めて好むのかは、大げさに言えばその人のラン人生を反映しているように思うのです。

走り初めの人もいれば、走歴が長く好みがはっきりわかっている人もいるでしょう。目指す目標も、かたやオリンピックを目指す人の靴と、生まれて初めての長距離のレースで完走を目指す人の靴は当然違うはずです。タイムが同じような人でも、体格も違えば、ランニングフォームも違うだろうし、怪我の経験があったり、からだで傷みやすい箇所があれば選択する靴は全く違って当然と思われるので、他の人の意見は参考程度にするのが良いと思います。

それに、靴は少し履いていると当初の印象と変わる場合もあるので、本来ならば何回か履いて実際にそれなりの距離を走った後の完走が一番参考になると思うのです。

シューズを選ぶときに私が心がける点としては、
・走っていて快適な靴を選ぶ。
・店頭で足入れをした程度では、走った時の靴の感触はわからない。できれば試し履きして走れる機会を利用するのがベスト。
 に集約されます。

私は月間走るのが300から400キロほどの距離のランナーで、マラソンベストタイムも3時間7分程度。短い距離よりは長い距離でへたばらない持久型だと思っています。体重を減らすためにランニングを始めましたが、お世辞にもランナー体型とは言えず、身長168cm、体重62キロ位なので、長距離走者としては肉がつきすぎです。

以前は Adidas Adizero Takumi の Ren と Sen が好きだったのですが、自分の走力や走り方に合わないのか、私は右の股関節・殿部が痛くなってしまい、最近ではほとんど使っていない。そのかわりにここ半年ほどはターサー・ジール、ジール2をレースでは愛用しています。ジールはソールの適度な反発と柔らかさが私にはあっているようです。

こんな長い前置のあと、やっとファストウィッチ6の話です。
サッカニーの靴ではレース用に位置づけられる靴。全体に軽いが、ソールはやや硬め、反発性があります。キンバラなどとの違いは、土踏まずの部分に硬いプラスチックの部品が入っていて(写真の縞々の部分)、プロネーション防止とともにソール全体の剛性を増すようになっています。このような装置が本当にオーバープロネーションを防止するのか、そしてそれが走りやすくなったり、怪我の防止になっているかさておき、このような靴は結構あります。

ファストウィッチ6の「6」はこのシリーズの6代目。それなりに長くモデルチェンジをしながら売れているモデルという意味ですが、同じメーカーの靴でもシリースが違えばデザインが全く違うし(サッカニーでも、私の足にはキンバラ3は26.0cm、A5やビラータは26.5cm)、同じシリーズでも代替わりすると全く違う靴になったりするので、やはり試しばきしないとランニングシューズは買えません。

日本でサッカニーの靴を扱っているのは、ABCマート。申し訳ないながら、ランニングシューズ専門店とはいえないと思うのですが、実際の靴を手に取れるのは貴重。そこで、先日の行田市鉄剣マラソンの帰りに何店舗か有る池袋に寄りました。

まず目指したのは、東急ハンズ近くのGrand Stage池袋店。いわゆる「旗艦店」で、4フロアあり、ナイキやアディダスを専門に扱うフロアがあるので、さてはランニングシューズも充実しているのかと思いきや・・・、なんとサッカニーの靴は1列、4種類ほどしかおいておらず、がっかり。

このまま断念して帰ろうかと駅に向かいましたが、池袋駅近辺にはこの店舗を含めて6店舗ある。そこでサンシャイン通りにある池袋点を覗くと、ありました! サッカニーの靴がほぼフルラインアップで並んでいる!

しかし日曜の昼下がりに買い物に行くものではない。店内は混みあい、店員さんも満足な応対ができていないようですが、なんとか捕まえてファストウィッチの26.0と26.5cmを出してもらう。26.0cmは「ピッタリ」というサイズで少々不安になったので26.5cmを試すと、微妙に大きく、飛び跳ねた時に少し足とずれる感覚があり、26.0cmを履き直すと丁度良い感じ。サイズをジャストサイズにしすぎたかと思いましたが、もともとこの靴はレーシングシューズとは言え、アッパーもソールもやや幅広に作ってあるので大丈夫のようでした。

これで10キロと、15キロを走ってみました。悪くない靴だと思います。土踏まずの部分のアーチサポート・プロネーションコントロールは全く意識されません。最初はソールがちょっと硬いかな、と思いましたが二度目に走った感覚ではちょうどよいクッション性に思います。おそらくは適度な弾力があって、足前部(フォアフット)が柔らかく曲がるし、かかと部分が過剰に硬くないことも快適に走れる要因だと思います。

もう一つは最近取り入れている、二軸走法・ローリング走法にも丁度合うのかとも思います。これに関してはいつか詳しく書ければと思いますが、要点の一つは殿筋とハムストリングを有効に使って、かかとをおしりに引き上げるような走法だと思ってください。

ファストウィッチで走った後は、殿筋の疲れが出るのですが、膝とかアキレス腱とか妙な部分の痛みは出ないようなので、このままトレーニングに使いましょう。レースに使うかどうかはわかりませんが、靴のローテーションに入る可能性大だと思います。

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