クリムトに逢う旅

出発まで忙しく、はたと仕事以外にそこかしこに有る時間をどのように使おうか考えた時、ガイドブックに目を通すと、「クリムト」のキーワードが目に飛び込みました。

そうです。グスタフ・クリムトは19世紀から20世紀に時代が変わるときにウィーンで活躍した画家。専門家でも何でもないので、細かく述べるのはよしますが、肖像画、風景画、そして寓意をこめた絵画が有名です。

私の専門とする分野ではやはりこの絵の印象が強い。
ウィーン大学に掲げられる予定だった「法学」「哲学」「医学」のうち「医学」です。大論争を巻き起こして大学に飾られることは取りやめられ、クリムトの死後、オリジナルは戦火をさけて疎開していたのですが、結局大戦末に消失し、これはレオポルド美術館にある再現複製。

いろんなところでこの絵や他のクリムトの絵を見かけることはあってもやはりオリジナルを見ることには敵わない。ウィーン市内には、ベルヴェデーレ宮殿(のなかの美術館)、レオポルド美術館、セセッシオン会館、ウィーン市立歴史博物館、ウィーン美術史美術館、などなど色々なところに作品が散在しますが、はじめの4箇所に行きました。

しかも月曜日に休みの会館も多く、結局二日がかりでしたが、やはり本物を見るのは良いですね。

そして美術館に行って、目的の作品を見るのもよいですが、それ以外に自分の心に訴えかける芸術家に出会うの興味深い。今回では、エゴン・シーレ、マックス・オッペンハイマー、Josef Dobrowsky、Albin Egger-Lienz など最初のシーレを除いて(私の無知の限りで)名を聞いたことのないような画家の作品に出会えたのがうれしかった。

え、仕事ですか。していますよ。そして走ってもいますよ。

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