ズームストリーク6・詳細

さて、まだまだ3回ほどしか履いていないナイキ・ズームストリーク6ですが、とても気に入りました。まだまだ1回あたり15キロ程度しか走っていないので、長い距離を走った印象はわかりませんが、とても素直な靴です。

・軽い。片足180グラム、ということも軽く感じる理由の一つですが、余計な反発とか固い所とかが、後述する一箇所をのぞいて感じられないので、走っていてストレスがとても少ない。

・アッパーとソール
 アッパーは比較的薄手のメッシュです。通気性はすごく良いのですが、雨や寒さを凌ぐ機能はないものと思われます。素材は柔らかく、足全体を包むようにできています。
 ランニングシューズには通常、アッパーの側面に補強がされています。例えば手持ちの Adidas Adizero Takumi Ren だと、アディダスの三本線マークがミッドソールからアイレット(靴紐を通す穴)へ伸びています。これはデザイン面だけでなく、やや剛性の強い素材が使われていて、足を包む機能を補強しています。
 ズームストリーク6には見た目の側面の補強がありませんが、アッパーの中に、丁度靴紐を通す部分と一体化してやや強めのナイロンの素材が使われていて、補強の役目を果たしています。




 Takumi Ren と比べると一目瞭然で、ソールが結構なロッカーボトム構造になっています。つまりつま先とかかとが反り上がっていて、ソール全体が湾曲しています。履いて体重をかけてしまえば気にはなりません。

 ここからが問題なのですが、過剰なヒールカウンターがないかわりに、かかとの部分が結構高くせり上がって、しかも前方に傾斜しています。上の写真だとわかりにくいのですが、アイレットがもう一つ靴の後方にあって、最初に履いた時には全部のアイレットを使ってしかもレースロックにしてがっちり靴紐をしめたら、かかとの部分が当たって、案の定アキレス腱の部分に靴擦れができました。
 最後列のアイレットを使わないで履いたら、まずまずの調子でしたが、左足だけ靴下のかかと部分に穴が空きました。靴下の寿命が来ていたことも関係あると思いますが、少しびっくり。

 ・アウトソールとミッドソール
 三種の素材で作られています。下の写真の白い素材は比較的柔らかく、緑の素材は硬め。踵の部分の保護のためでしょうね。ソール全体が反っていることと相まって、かかとの硬さは全く気になりません。
 つま先の、写真では黒の部分は、白と緑の部品の中間の硬さです。おそらくこの部分に Nike Zoom Airが入っているのでしょう。接地した時にとても優しい感じがします。
 土踏まずの部分、写真では緑色に見える部分にはプラスチックの板が入っています。靴全体としての反発性と剛性を出すためによく使われている構造ですね。


・走った印象
 最初は靴紐をがっちり締めすぎ、かかとの靴擦れを起こしましたが、それ以外の問題なし。走るたびにこの靴の良さがわかります。私はいろいろ過剰な装置がついている靴が苦手で、マラソンのタイムからも、サッカニーのA5日本では後継のA6とかType Aは手に入らない)、スケッチャーズの GoMeb Speed シリーズ(Speed 3 2016 を Running Warehouse から手に入れようとしたら、モデルチェンジなのか入手できなくなりました)が今までのベストの靴です。後者は2004年のアテネ五輪で銀メダル、2012年ロンドンで4位、2016年のリオでも41歳でマラソンのアメリカ代表になった、メブ・ケフレジギの意見を取り入れて作っている靴です。
 接地もソフトだし、それでいて適度に反発もあるので思ったよりも早く走れます。靴に頼るのは良くないことかもしれませんが、とても気に入りました。おそらく2016-2017シーズンの主力になることでしょう。

 現在のペアは50kmほどしか履いていないので、耐久性がどれくらいか、ソールの減り具合とか、靴としての耐久性はまだまだこれから検証する必要があります。また、雨のなか走るとどうなるのか、水はけは良いのか、ソールが滑らないかなども確かめる必要があります。

 良い靴なので、ナイキさん、早く国内で売ってください。いまだとアマゾン経由で台湾から並行輸入品を買ってますので。

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